「あいつ、今、何してる?⑥」2024 2.19
「あいつ、今、何してる?⑥」2024 2.19

「あいつ、今、何してる?⑥」2024 2.19

 高校受験の時、体調が悪く、「血尿」が出た。無事、高校に合格はしたものの、「血尿」の原因が不明のため1学期の体育の授業は禁止であった。野球部かラグビー部に入ろうと考えていたが、断念せざるを得ない。「さて、どうしたものか?」 入学式直後の「対面式」、「羽織・袴・高下駄」の部活動紹介、スタンドでの「校歌指導」が心に刺さったのか「応援団」に入った。応援団の主たる舞台は、「体育祭」と「甲子園予選」。「蜃気楼旋風」の流れからも、野球部の専属と言っても過言ではなかった。グランドで白球を追う野球部の横のスタンドで応援団が声を張り上げる放課後であった。その間を割るように陸上部が走る。野球部の同級生の面々は、「走・攻・守」だけでなく、「口」も強い芸達者なプレイヤーばかりだった。1学年下にも、センターを守るトップバッター、エースで4番、堅守のセカンドがレギュラーに加わっていた。トップバッターは在学中に病を患い、私たちの学年から、「大黒堂」という効きそうなニックネームを付けられていた。
 先日、野球部の同級生と後輩が議員会館を訪ねてくれた。人間という動物は、どうでもいい昔の事を鮮明に、記憶している。「バント失敗・サヨナラ負け」、「打てなかった杉本」、「陸上部女子」。他愛のない話で盛り上がった。後輩が口を開いた。私の衆議院選挙出馬に際し、「上田 英俊てどんな人?」と周囲から、聴かれたそうだ。それに対しこう答えたらしい。「6限目が始まっているのに、『俺の人生と受験科目に数学は必要ない!』と帰って行かれた人でした。」と。国会議員は本会議に出る事が仕事。高校生は授業に出席する事が仕事。話を盛ってないか?
 1番バッターだった後輩は、余程、「1番」が好きなのか、「トリプルワン」に本社のある会社に籍を置いている。