「あいつ、今、何してる?⑦」2024 3.25
「あいつ、今、何してる?⑦」2024 3.25

「あいつ、今、何してる?⑦」2024 3.25

 間違いを犯さないために、「政治家は、必ず、間違える!」という想いで、仕事に向き合っている。「独りよがり・独善」に陥らないために、「自分は間違っているかもしれない!」との想いで、仕事に取り組んできた。戦後民主主義は、昭和の反省に立ち、各ステージで、手続き・手順を重視してきた。各段階で、チェック機能が働く制度を構築してきた。「自分の考えは、果たして、正しいのか?」を確認するために、自身を懐疑の目で見るために、キャッチボールが出来る存在を求めていた。「彼」がそのような存在であった。彼は、同じ町の出身で小・中・高・大学と歩いた道は全く異っていたが、子供の頃から面識はあった。確認という作業においては、自分とは異なる立場・考えである事が重要である。職場での「彼」の仕事の評価は上々で、あまりの仕事の厳しさに、上司が音を上げるという評判もあった。今回、彼は早々に新聞辞令で公表され、その筋の同意も得て、新しい役職に就く事となった。その役職には、誰もが逃げたくなる仕事が待っている。世の中、100人のうち、100人が喜ぶ仕事は現実には少ない。51人が賛成しても、49人が反対する仕事が多いのが実情だ。政治・行政の世界では、現時点では、誰も賛成せず、全員が反対であっても遂行すべき仕事もある。「明日のために!未来のために!」貫くべき仕事がある。嫌われる、憎まれる仕事である。そこにおいては、正々堂々と事に臨む他はない。後世の評価を待つ他はない。白洲次郎が言っていた。 「地位が上がれば、役得でなく、役損と言うものがある!」 まあ、世の中、そんなものだわな。