「一発逆転」2023 10.17
「一発逆転」
2023 10.17

「一発逆転」
2023 10.17

 「M」さんは、3学年上の兄貴分であり、同志でもある。初対面は、町長選挙であった。私が、「代議士元秘書」の肩書で、応援弁士として、個人演説会をハシゴする時に、運転をしてくれた。どうにか、その選挙は、僅差で逃げ切った。当時、私は、東京に住んでいたので、以降、会う機会はなかった。

 平成7年の県議会議員選挙に、30才で挑戦する覚悟を決めた。しかし、高校を卒業後、18才で上京して以来、ずーっと東京暮らしのため、選挙で頼るべき仲間もいない。全ては、「彼」を訪ねる事からスタートした。1人、また1人と友人を紹介して頂き、少しずつ、仲間が増えていった。選挙の結果は、10840票。556票差で落選した。戦後の富山県議会議員選挙で、最多得票の落選であった。捲土重来を期し、4年後の平成11年に初当選。以降、おかげ様で、今に至っている。私の隣には、春夏秋冬、朝・昼・晩、彼がいた。ありがたい事だ。 昨年の11月から、「常在戦場」の想いを込めて、各町内会の公民館等で、街頭演説をスタートさせた。私が、マイクを握り、演説をしている間、仲間である、かつての青年部が「政治レポート」をポスティングしてくれる。その繰り返しである。快晴ばかりではなく、雨の日も、雪の日もあった。しかし、仲間は、付き合ってくれる。ありがたい事だ。富山県第2区は、市町村合併前の旧15市町村から構成される。集落の数は、どれ位あるだろうか? 3000近くあるのではないか? いつ完了するのかわからない。しかし、「どうしても、全てをやりきらねばならない!」と確信している。この果てしない街頭演説の意義を「M」さんに聴いてみた。こう返ってきた。 「人生に、一発逆転はないよ!」 まさしく、我が意を得たり。これからも「金帰火来」の中で、季節が冬へと向かう中で、街頭演説とポスティングは続く。