「えっ! マジで?」2023 4.17
「えっ! マジで?」
2023 4.17

「えっ! マジで?」
2023 4.17

 ずーっと危機感を持っている。 「就職氷河期の世代が、自ら希望しない非正規雇用の状態のまま、高齢者となる」事を危惧している。 「政治が安定した正規雇用に誘導しなければ!」と訴え続けている。しかし、その一方で「もしかしたら...」と薄々気付いてもいる。 県議会議員3期目の当選を目指し、選挙区を歩いた頃であった。街の景色の変化に気付いた。持ち家率日本一の富山県で、民間のアパートが林立している。駐車場の軽自動車のナンバーは、他県のナンバーばかり。 「どういう事?」 製造業の現場で派遣労働が、解禁になった結果であった。 「経済が好調ならば、3か月、6か月といった有期雇用の期間も連続するだろうが、不況になったら大変だろうな!」と考えていた。そこに、リーマン・ショックが飛んできた。派遣労働者は、職場を失い、住居を追われ、路頭に迷い、日比谷公園がテント村となった。以降、「安全・安心のスタートラインは安定した雇用から!」と訴え続けている。 「期間の定めのない・フルタイム・直接雇用・労働社会保険の完備」等を充たす「正規雇用」が、安全・安心のスタートラインである。
 リーマン・ショックを乗り超えて、有効求人倍率は、今日、堅調である。人手不足社会でもある。製造業の経営に携わる方々との意見交換の中で、必ず聴く事がある。 「人手不足ですか? 派遣会社を利用していますか? 派遣社員を正規雇用として、採用していますか?」と。 そこで、「えっ! マジで?」と考え込んでしまう返答が多い。 「このまま派遣で結構です! 正社員はキツイですから!」と断る者が多いという。無論、正規雇用に移る人も多いと思う。しかし、キツイ(?)正社員を避ける現実も多くある。 なんだかなぁー。