「仕事の流儀―②―」2022 8.26
「仕事の流儀―②―」
2022 8.26

「仕事の流儀―②―」
2022 8.26

 「衆議院の解散・総選挙は、いつ頃ですか?」と問われた「出雲の神様」は、一言、「政治は、カレンダーだわな!」と答えたという。政治のスケジュールは、概ね決まっている。1月に通常国会が召集され、政府・与党は、予算の年度内成立と、予算関連法案と日切れ法案の衆参通過を目論み、通常国会は、延長がなければ6月に閉会し、先進国首脳会議・サミットが開催され、8月末、各省庁の概算要求が提出され、秋には臨時国会、師走の税制改正、来年度予算案の閣議決定等、「流れ」を読めば、「自ずと、解散・総選挙のタイミングは、絞られるわな!」

 市町村においても、3、6、9、12月に定例会が行われ、6月議会終了後には、予算護得に向けた動きが本格化する。「道路」、「河川」、「土地改良」、「自治体病院」、「学校施設」等の要望実現に向けた全国大会が開催され、同時に、市町村による、国土交通省、農林水産省、文部科学省等への要請も行われる。全国約1800の市町村が、首長、議長、事務方の一行が、特定の時期に、特定の省庁をまわるのだから、ごったがえす。本省の担当課長・局長に要望を直接、説明し、訴える事も、物理的に制約を受ける。結果として、そこの誰かに要望書と名刺を手渡すだけに止まる姿を見てきた。そんな要望を行った気になる「流れ作業」的な行為を「いかがなものか?」と考えていた。今日、市町村の切実な要望を強くアピールする為に、5分でも10分でも良いからアポを取り、同行するようにしている。「流れ作業」と「仕事」は異なる。税金を使っての要望活動であり、予算措置である。誠実に、汗を流す事が衆議院議員の大切な1つの「仕事」である。