「啐啄同時」2023 12.6
「啐啄同時」
2023 12.6

「啐啄同時」
2023 12.6

 「啐啄同時」という言葉を調べてみた。 「鳥の雛が、卵から産まれ出ようと、中から殻をつついて音をたてた時、それを聴きつけた親鳥が、外から殻を破る手助けをする事。」とある。

 今年、2023年は黒部ダムが完成して60年。破砕帯の突破等、世紀の難工事で殉職者が171人も出た。関西エリアの逼迫する電力事情の中、工期も限られていた。資材を運搬するトンネルは、「熊谷組」が請け負った長野県大町市からの掘削だけでなく、反対側の富山県方向からも「間組」が迎え堀りをして、大町トンネルが貫通した。

 「北アルプス横断道路構想協議会」の役員の方々と、長野県庁に阿部 守一知事を訪ね、富山県と長野県を直結する「県際道路」への想い、必要性を訴えた。長野県2区の務台 俊介代議士に仲介役となって頂いた。今年2月、衆議院予算委員会分科会で「道路」について質問する際、国立国会図書館に調べて頂いた。長野県議会の本会議、委員会で、「県際道路」について、取り上げられた記録はない。阿部 知事も記憶がないと言っておられた。今日まで、富山県だけが、熱心に議会での、質問、要望を重ねてきた。相手方の長野県側が理解を示し、必要性を認識し、本気になってもらわねば話にならない。まず、一歩踏み出した。粘り強く、目的に向かって、2の矢、3の矢を放ち続けるしかない。