「出師表②」2023 7.7
「出師表②」
2023 7.7

「出師表②」
2023 7.7

 会期末を控えた通常国会の終盤戦、衆議院の解散・総選挙について、「ある!」、「あるかもしれない!」、「無いとは言えない!」、「ない!」の情報が飛び交った。「解散権」は内閣総理大臣の専権事項であり、「解散権」を武器として、政局を睨み、内閣提出法案の成立を期する事は、ある意味、当然の事である。この通常国会で解散・総選挙はなかった。しかし、衆議院は「常在戦場」であり、任期は日1日と短くなってくる。昨年の秋から、公民館の前で、街頭演説を行っている。私が演説を行っている間、かつての(?)青年部の仲間が、政治レポートをポスティングしてくれている。スピーカーの声を聴いて、出てきてくれる方、軽トラで駆け付けてくれる方、車の中から手を振ってくれる方、全てが励みになる。
 早稲田大学の雄弁会の頃から、多くの政治家の闘う言葉、姿勢を見てきた。その中で、最も「そうだ!」と共鳴する話が、小渕恵三元総理のものだ。 中選挙区制度の時代、群馬3区は、福田赳夫、中曽根康弘、山口鶴男といった「化け者」ばかりの選挙区であった。「福田料亭」、「中曽根レストラン」に挟まれた「ビルの谷間のラーメン屋」は孤軍奮闘していた。小渕恵三は闘い続けた。そして当選し続けた。総理大臣に就任してからもその姿勢を貫き、「ブッチホン」を続けた。その行動を見て、官房長官の野中広務がこう諫めた。「止めてください! 総理の座が軽くなりますから!」と。 小渕は敢然と言い放った。 「俺はこうやって、福田、中曽根と闘ってきたんだ!」と。 金帰火来の生活の中で、この言葉に励まされて、時間を見つけて、今日も街頭で訴え続けている。 (敬称略でご容赦下さい。)