「差し換え」2022 1.28
「差し換え」
2022 1.28

「差し換え」
2022 1.28

「差し換え」
2022 1.28

 新年早々に招集される通常国会の最大のテーマは、新年度予算の年度内成立。かつて、1月末に国会が招集されたり、議席の与野党伯仲、金銭スキャンダル等、様々な理由で、年度内に予算が成立せず、暫定予算を編成せざるを得なかった頃もあった。予算案は衆議院「先議」のため、まず、本会議場での政府4演説に対する代表質問の後、総理大臣、閣僚が出席する予算委員会、そして、本会議で予算案を可決し、参議院に送付する。その後、参議院で予算案が審議されている最中に、大臣の空いている日程を探しながら、衆議院での常任委員会の「店開き」を目論む。私は希望通り、「農林水産」と「厚生労働」常任委員会に所属が決定した。定例日は、農林水産が「火・水・木曜日」、厚生労働が、「水・金曜日」である。「ん?」 水曜日が、かぶっている。他の1年生もそうだが、2つの常任委員会に所属するため、日程が、バッティングする事もある。開会時間がズレれば良いが、大体かぶる。身体は1つしかない。あっちに出たり、こっちに出たりを繰り返す事も不可能ではないが、それでは、どちらも身に付かない。そこで、空いている議員に委員を交代してもらう「差し換え」という手法を使う。空いている議員を見つけ出し、出席を依頼する。お互い様の世界でもある。とは言っても、代わってもらった議員には、お礼の気持ちを示すのが大人の礼儀。私は有楽町交通会館の富山県のアンテナショップで購入した「かまぼこ」や「ホタルイカ」等の手土産を持参する。もちろん、お互い様の世界だから「差し換えられる」立場にもなる。そうなると相手から、地元の売り込みたい、アピールしたいであろう名産品が届けられる。47都道府県の手土産が行き交う「差し換え」でもある。