「新歓」2026 4. 1
「新歓」
2026 4. 1

「新歓」
2026 4. 1

「新歓」

 早稲田大学の入学式は、今でも、4月1日だろうか? 現役で、ある大学の商学部に進学したものの、「政治を勉強したい!」(政治家になりたい訳ではない。)という強い想いで、仮面浪人をした。大学の授業には全く出席せず、24時間の孤独な自由を手に入れた。時間だけは無限にあった。政治関係の本を読み漁った。その中で「早稲田大学雄弁会」というサークルの存在を知った。「どうしても『雄弁会』に入りたい!」という想いだけが日々、強くなっていった。

 第1志望に、どうにか合格。入学式後の春のキャンパスは、新入生歓迎・募集のサークルの出店が賑やかに並ぶ。「新歓」。「雄弁会」の門を叩いた。「雄弁会」の新歓は「歓迎」とは程遠いものであった。合格したばかりの新入生は、年齢のそんなに変わらない先輩から、厳しい洗礼を浴びる。「何故、雄弁会に入りたいの?」。意表を突かれた新入生は、「政治家になりたいからです!」と、どうにか返答する。先輩は追い打ちをかける。「何故、政治家になりたいの?」。新入生は「人の役に立ちたいからです!」と、どうにか踏ん張る。先輩は続ける。「世の中の職業は、全て、人の役に立っているけど!」と新入生を奈落の底に突き落とす。はい、終了。たった3問で、はい、論破!。

 それ以降、「何故、政治なのか?」。「何故、自分なのか?」を考え続けてきた。自分なりの結論を得た。「何故、権力を手にして、その行為を正当化出来る、政治なのか?」「何故、自分なのか?」を絶えず自らに問い続ける姿勢こそが大切なのではないか?しかし、それが正解かどうかはわからない。有権者が判断を下した結果だけが正解とみなされるのかもしれない。