「Born to Run」
「玉虫色」という言葉を検索してみた。「光の当たり方で、緑・赤・金などに変化して見える色を指し、そこから転じて、『どの立場からも都合よく解釈できる曖昧な表現』」とAIは回答している。場当たり的な、否定的な、よろしくないニュアンスで用いられているが、見方を変えれば、その場での決定的な対立・決裂を避けるための「大人の知恵」とも考えられる。とは言っても、「大人の知恵」もいつかの時点において、必ず決着をつけなければならない。
平成5年、宮澤 喜一内閣が退陣し、非自民・非共産の8党派の連立により細川 護熙内閣が誕生した。細川総理は、ある日の真夜中、唐突に、「『消費税』を廃止して、『国民福祉税』を導入する!」との会見を行った。税率は、「7%」。 「7%の根拠は?」との記者からの質問に対し、「腰ダメの数字!」と、しれっと答えていた事が強く印象に残っている。政権内部においても、根回しが、全く行われていなかったようで、内閣の大番頭である武村 正義官房長官が「過ちを改めるにしくはなし!」と言い放ち、「国民福祉税」構想は、あっさりと頓挫した。権力者の「思い込み」や「願望」だけでなく、正当な、慎重なる手続きを経て、物事を決定する事が民主政治の大原則。
「The Boss」と呼ばれているアメリカ合衆国のロック界の重鎮である「ブルース・スプリングスティーン」の代表作に「Born to Run」という作品がある。「Born to Run」を和訳すると「明日なき暴走」とある。