「内職」2026 6.26
「内職」
2026 6.26

「内職」
2026 6.26

「内職」

 「内職」という言葉を検索してみた。「① 在宅で仕事を行い、収入を得ること。② 学生が授業中に、その授業と関係のない勉強をすること。」とある。今回は①の話。 小学校低学年の頃だった。幼馴染で同級生の「みつやん」が、自慢そうに、「ジャンボジェットのミニチュア」で遊んでいた。「ボーナス」なるもので父親に買ってもらったらしい。私は、子供の頃から、そういったミニチュアやゲームに興味を持っていなかったので、羨ましくはなかったが、「ボーナスって何?」と思った。夕食時、両親に聞いてみると「うちには、ボーナスはない!」と言われ、「うちは貧しいんだ!」と悲しい気持ちになった事を憶えている。理容業は、お客さんを待つ仕事である。忙しい時もあれば、暇な時もある。近所のファスナーの分工場から、内職の仕事を両親は行っていた。夕食後は、私も妹も手伝った。子供の頃は、そうした内職をみじめで、恥かしく感じていた。ボーナスのあるサラリーマンを立派で、偉いと思い込んでいた。しかし、両親は本業だけでなく、寸暇を惜しんで、内職もして、私と妹を育ててくれた。 「上見て働け、下見て暮らせ!」という言葉がある。京浜工業地帯の礎を築いた「浅野 総一郎」翁は、「稼ぐに追いつく貧乏なし!」が口癖だったという。今の世の中、両方とも「死語」だし、下手に言葉にすると「炎上」ものだわな。