「人間国宝」2026 4. 20
「人間国宝」
2026 4. 20

「人間国宝」
2026 4. 20

「人間国宝」

 選挙が続く。 「人間国宝」という言葉を調べてみた。「文化財保護法に基づき、文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者」とある。なるほど。 正式な「人間国宝」でなくても、特定の分野において、「人間国宝」級の技を持つ、特殊能力を発揮する人物が存在する。

 「票読み」という選挙用語がある。しかし、「票読み」という言葉は聞いた事があっても、「票読みとは、一体、何をどうするのか?」を知っている人、実践した人・実践出来る人はもう少ないのではないか?まして、現在、実践している陣営は、殆んどないのではないか?

 今から30年以上前の「平成」に改元された後の話。 「票読み」の実態を見る事が出来た。 まず、入手した「選挙人名簿」を各町内会毎に分類する。それを町内会毎の支援者に手渡し、有権者1人1人に、「〇」、「✕」、「△」を付ける事を依頼し、その結果を選対本部に提出してもらう。手間のかかる作業である。魚津市上中島は言っていた。「選挙は人に迷惑をかけろ!」と。手間のかかる作業だからこそ縦横の仲間の連帯意識が強くなる。選対幹部は、それを独自に査定する。ここで肝心なのは、「〇」や「✕」の数ではない。「『△』をどう引き込むか!」、「『△』をどうやって『〇』にするのか!」が勝敗の分かれ目となる。選対幹部は「△」の名前を1人1人睨んでいく。「どのルートで攻めるのか?誰に頼めば上手くいくのか?」を考える。オセロゲームのように「△」が「〇」になる。もちろん、相手陣営も同じ事をやっている。エンドレスでもある。かつて、「候補者には、票読みの『〇』、『✕』、『△』を見せるな!」と言われていたようだが、私が見聞きした陣営は、そうではなかった。「誰が一番地域を歩いているのか!」「誰が1番、有権者と接しているのか?」を考えた場合、一番詳しいのは、当然、「候補者!」という事になる。「票読み」の是非、善悪を問うものではないが、今日、「票読み」が出来ない社会になっている事は間違いない。それにしても、「あの人」と「あの人」は票読みにおいては、鬼神であった。