「東京大学」2025 6.2
「東京大学」
2025 6.2

「東京大学」
2025 6.2

「東京大学」

 あの・・東京大学で試験を受けた事がある。東京大学「で」受験したのであって、東京大学「の」試験を受けたのではない。

 政治家には、様々な仕事が舞い込んでくる。議員1人で仕事の全てを解決出来る訳ではない。仕事をキチッと行うために「スタッフ・秘書」が必要となってくる。政治レポートのポスティング、ドライバー、スケジュール管理、代理出席、各自治体の要望活動等の仕事をサポートしてくれる。かつて、国会議員には、特別国家公務員として、「公設秘書」が2人認められていた。ありがたい事だ。衆参関係なく、選挙区の面積も、所属する政党も関係なく、第1秘書、第2秘書の2人が認められていた。しかし、2人では、仕事がまわらないので、多くの議員は、「私設秘書」も雇用している。ありがたい事に、今では、2人に加えて、「政策秘書」が1名認められている。政策秘書の制度は、「平成」の最初の頃に設けられたと記憶している。「第3秘書」ではないので政策立案能力がある人材が求められた。資格試験に合格した者だけが政策秘書として登録出来る仕組みであった。私は当時、公設秘書である第2秘書を辞めていたが、東京大学の本郷キャンパスで受験してみた。てんで歯が立たなかった。噂では、永田町界隈で生息していた秘書で合格した者は、たった1人との話であった。その人は、まさしく東京大学を卒業し、金融機関に勤めた後、実父の秘書をされていた方との事であった。

 先日、実父の後を継ぎ衆議院議員となった大臣経験もあるその先輩議員に事の真相を確認してみた。先輩議員からこう返ってきた。「合格したのは私だけでなく、東京大学を卒業し、商社マンとなり、その後、参議院議員、衆議院議員となり、閣僚に何度も就任し、総裁選に出馬した『あの人』も合格していたよ!」と。やっぱり出来る人間は出来が違うわな!