「309-②-」2025 5.12
「309-②-」
2025 5.12

「309-②-」
2025 5.12

「309-②-」

 学生時代から今日に至るまで、人生の分岐点において、ご指導を頂いている「御大」の銅像が、富山県「井波」の地に建立されたので、南砺市に出向いた。「井波」は日本遺産に指定された歴史ある木彫刻の街であり、街中には鑿の音が響き渡る。銅像をありがたく拝んだ後、せっかくだからと、井波八幡宮に参拝に行く事にした。「御大」の自宅と隣り合わせの神社は、酷暑の昼下がりでも、力強く鳴く蝉の声をも掻き消すような静寂さと凛とした空気に包まれていた。気持ちが改まる。お賽銭を投じるため、ポケットを弄る。1万円札と5千円札が1枚ずつあった。同行した相棒に、「千円札はないか?」と聞くと「5千円札しかない!」と言う。「うーん!まあ気持ちも洗ってもらったから、奮発するか!」と考え5千円札を手にした。が、「いやいや、待て待て。御大は慶應義塾の出身だから、やっぱり『諭吉』だわな!」と考え直し、1万円を投じた。相方も5千円を投じたようだ。帰り道で、「この一連の心の葛藤を神様は、全て見てるわな!」と2人で笑いながら意見の一致をみた。

 綿貫 民輔先生が、「309」の議席に座っていたのは昭和49年の第74回の国会であった。