「帯」2024 12.16
「帯」
2024 12.16

「帯」
2024 12.16

「帯」

 「コクタイに来ませんか?」と先輩議員から声を掛けられた。「コクタイ」。正式名称は「国会対策委員会」。総選挙後の人事において、「行政府」ではなく、「党務」を希望していた。政務調査会の「農林部会長代理」、組織運動本部の「農林水産関係団体委員長」は決定済みであった。 いつも気に掛けて頂いている先輩からの誘いを断る理由もない。結果、国会対策委員会 正副委員長会のオブザーバーに就いた。正副委員長会は、国会の開会中は、院内で、全ての会議に先立ち、毎朝、開催される。スマホのスケジュールは、月曜日から金曜日まで「帯」のように国会対策委員会 正副委員長会で塗りつぶされる。 1期目は、「地方組織・議員総局長」という役職により、火曜日の朝イチの「役員連絡会」出席のため、必ず、月曜日には、上京した。今回は、1日早く、日曜日の夜に上京しなければ間に合わない。衆議院に議席を得て、今更ながらであるが、国会は与党にとって、予算案、法律案を通す場所であると実感している。国会対策委員会は、国会で、答弁に立つ大臣のように目立つ存在ではないかもしれない。しかし、政府・与党にとって不可欠な存在である。自民党国対は、全体を俯瞰しながら、国会対策委員長の指揮の下、1つ1つの委員会を、各省庁を担当する副委員長と各委員会の理事が連携を図りながら、動かしていく。精緻な鉄道ダイヤを編成するように、着実に且つ全体を進めていく。与野党で、交渉という「キャッチボール」を繰り返しながら、政治が動いていく。政治は、政策で動く事もあるだろう。人間関係で動く事もあるだろう。政治は、「理」と「情」が複雑に織り成され、動いていく。