「こんにちは、たのしい未来!」
町制施行70周年の記念式典に出席するため、朝日町に向かう車中で記憶を呼び戻してみた。 「ん?『俺は入善町で生まれた!』と思い込んでいたが、生まれたのは、朝日町の草野病院ではないか!」、「子供の頃、耳と鼻が悪く、地鉄バスで自宅の前から泊本町に行き、中川耳鼻科で治療してもらったおかげで、『馬耳東風』にならず、『政治的嗅覚』が鈍らなかったのではないか?」、「観音祭が雨ならば、晴れる鬼遠祭に、自転車で通ったではないか!」、「タラ汁と雪道は『後』の方が良いではないか!」、「県議選の最終日の朝8時スタートは、必ず、県境の『大平』からだった。」。数多くの場面とお世話になった方々の顔が浮かんでくる。ありがたい事だ。おかげさまだ。
岩手県知事まで務めた者が、人様が生活し、そして、これからも暮らしていこうとする自治体を名指しして、「消滅可能性都市」と言い放った。大きなお世話だ!(怒)誰もが現場で知恵と汗を出して頑張っている。確かに、人口減少、少子高齢化、過疎化に悩む自治体は多い。敢えてショックを与えるためと言ってはいるが、冷や水を浴びせる事は、私には納得できないし、私の流儀でもない。 戦前・戦中の政治家であった中野 正剛は、早稲田大学大隈講堂で「天下一人を以って興る」と題する演説会でこう訴えている。「政治は国民に向かって命令するだけで、足るものでない。政治の任務は、国民をして自発的に奮起せしむる手段を講ずるのにある。」と。たのしい未来を創るのは誰か? 「こんにちは、たのしい未来!」は全ての人々の手の中に、そして、手の先にある。