「稲川 淳二」
地球温暖化ならぬ、地球沸騰化で、気温が当たり前のように35℃を超え、日差しが痛い酷暑である。毎年の異常気象で、富山県は、「夏」だらけになり、「秋」と「冬」が後ろに追いやられている気がする。 とは言っても、日本には、春夏秋冬があり、季節はある。ふきのとうの苦みで春の到来を喜び、海岸で汗まみれになって、ビールと岩ガキで夏を楽しみ、秋は、コシヒカリ・富富富の新米を育む、太陽と水と土と農家の営みに感謝し、冬には、富山湾の魚を寿司で、刺身で、煮物で、焼き魚で酒を味わう。異常気象の中にも、季節があり、そして地域には季節ごとの、豊作・豊漁を祈り、恵みに感謝する祭礼、伝統行事、学校行事といった風物詩がある。
永田町で政治が荒れる。そして、風が吹き、議員が浮き足立ち、決戦が近付いてくる。今年は、5年に1度の年金の財政検証の年。そうなると風物詩のように、「煽る」人が出てくるかもしれない。「年金財政は破綻するかもしれませんよ!」、「汗水流して、保険料を納めても、年金は受給出来ないかもしれませんよ!」と。過去の「納めた年金の記録がない!」、「誰のものかわからない年金がある!」、「標準報酬月額が低く改竄されている!」といった戦後最大の公務員の不祥事と言える、社会保険庁の不祥事により、年金不安・年金不信が拡がり、今も、払拭されていない。そこに、特定の邪な思惑を持った者が付け込む。年金積立金の令和5年度の収益額が45兆円を超えていても、その数字を敢えて見ずに、自分の戦いを有利にするためだけに、不安を煽る人が出てくる。困ったものだ。懲りていないのだ。夏になると決まって現れ、怪談をおどろおどろしく語る「稲川 淳二」のようだ。年金は大丈夫。 ところで「最低保障年金」なるものは、どこに行ったのか?また、近くなると「稲川 淳二」のように登場するのかな?