「金帰火来?」2024 3.11
「金帰火来?」
2024 3.11

「金帰火来?」
2024 3.11

 永田町用語の1つが「金帰火来」。衆議院本会議の定例日が、火・木・金曜日のため、議員は、金曜日の本会議の終了後に、選挙区に帰り、火曜日の13時の本会議を目掛けて上京する。だから、「金帰火来」。

 令和6年1月26日に召集された150日間の通常国会の最大の仕事は、政府・与党にとって、予算の年度内成立である。この国会は、召集が遅い上に、「政治家とカネ」の問題が、予算案の前に、立ちはだかっていた。しかし、最前線の国会対策委員会の尽力により、審議も大きくストップする事なく、質問時間を積み重ね、最終局面を迎えた。3月1日、「予算委員会」と「政治倫理審査会」を同時に進める事に、野党が反発し、予算委員長、財務大臣の解任決議、不信任決議が相次いで提出された。この種の議案は、全てに優先するため、他の審議は全て止まる事になる。徹夜国会を覚悟して、議員会館地下のコンビニで夜食も準備した。が、長丁場の2度の本会議で、その日は、夜11時30分に散会となった。異例な事だが、翌日の3月2日、土曜日の予算案審議、採決となり、新年度予算は衆議院を通過した。確かに、土曜日の会議は異例だが、土・日曜日も会期に含まれる。国会職員、行政府の方々には気の毒だが、法律違反でも何でもない。「前代未聞だ!暴挙だ!けしからん!」と声を荒げる程の事ではない。ここで「金帰」は崩れた。

 今、ありがたい事に、「地方組織・議員総局長」という役割を頂いている。毎週火曜日、9時30分に開かれる「役員連絡会」のメンバーでもある。衆議院の1期生では私だけだ。朝1番の黒部宇奈月温泉駅発の新幹線では間に合わない。遅くても、月曜日の夜に上京するしかない。ここでも、毎週、「火来」ではなく、「月来」となっている。地元に少しでも多くの時間滞在したいが、仕事、本業が増え続ける事は、感謝する他はない。時間のやりくりのため、日々、スケジュールと時刻表の「にらめっこ」となる。