学生時代から典型的な文系人間であった。記憶力で勝負する「英語」、「社会」は苦手ではなかった。しかし、思考力を必要とする「数学」、「理科」は、からっきしダメであった。「一夜漬け」の試験勉強は、「英語」、「社会」に時間を費やし、「数学」、「理科」は、避けていた。むしろ、積極的に逃げていた。結果、「英語」、「社会」は、そこそこだが、「数学」、「理科」は、「一体、何点満点のテストだ?」と考え込むような、低空飛行であった。 誰のアドバイスかは忘れたが、受験勉強に関して、こう言われた。「100点満点中、90点は得意科目と呼べるかもしれないが、あと、どれだけ頑張っても、10点しか伸びない。しかし、苦手科目は、今、0点であっても、少し頑張れば、20点に、もっと頑張れば50点になる可能性がある!トータルで点数を伸ばすには、どの科目から手を着けるかは、小学生でもわかる!」と。なるほど。 先日、卒業した小学校の創立150周年記念式典で「ようこそ、先輩!」のスピーチを頼まれた。お気楽に引き受けたが、6才の小学1年生から12才の小学6年生の全てに理解してもらう事は難しい。2つの点だけ注意しながら、ゆっくりと話をした。1つは、わかり易い言葉で話す事。もう1つは、伝えたい事は繰り返す事。「好きな事は頑張る!嫌な事は、もっと頑張る!」と繰り返し、訴えた。伝わったかな?