「『ら』の人」2023 5.8
「『ら』の人」
2023 5.8

「『ら』の人」
2023 5.8

 政治の世界も、一般社会と同様に、自分だけの力で全てを解決出来る人は別として、どれだけ「出来る人、頼める人、助けてくれる人」を知っているかがポイントである。当選したばかりのペーぺーの新米議員にとって、「自分1人の力では解決出来なくても、力を貸してくれる仲間を持っている!」事が仕事をしていく上で重要である。それ故に、仲間作りも大切で、様々なグループが作られる。その代表的なものは「派閥」であろう。一方で、「当選同期の会」、「同年生まれの会」、「〇✕県第2区の会」、そして、「大学同窓の会」等も永田町に張り巡らされている。

 先日、大学同窓の若手議員の会に出席した。58才は年齢的には、決して若手とは言えないが、1期生という点では、全くの若手である。その会は、年下の先輩議員が大半であった。その日のゲストは、法学部を卒業され、金融機関に就職され、その後、先代の後を継いで、政治の世界に入られた方で、現在、唯一無二の重い責任を背負っておられる方であった。会がスタートし、他愛のない「学生時代の飲み屋・食堂」の話から、「国防・安全保障」、「日韓関係」、「ウクライナ情勢」に至るまで会話が続いた。有意義な時間であった。 翌日の朝刊の「動向」の欄には、先輩議員の名前が掲載されたが、私は『ら』の人となっていた。「1日も早く『ら』を卒業しなければ!」と誓った夜であった。