「思い込み」2023 4.3
「思い込み」
2023 4.3

「思い込み」
2023 4.3

ずーっと思い込んでいた。 「本州の隣り合う都府県で、直接、道路で結ばれていないのは、富山県と長野県だけだ!」と信じ切っていた。
 通常国会の予算委員会分科会において、その事実(?)を確認する意味で、国土交通省道路局長に質問した。当然、「富山県と長野県だけです!」との答弁が返ってくるものと想定していた。が、実際の答弁はこうだった。「本州において、隣接する都府県間で、車両通行可能な『国道』で結ばれてない地域は、6箇所です。」 「ん?」 意表を突かれた。一瞬、「えっ?」と思ったが、何事も無かったかのように続けた。 後日、国土交通省から、6箇所の資料を入手した。確かに、道路局長の答弁通りに、『国道』で結ばれていない所は、6箇所である。しかし、「石川県と岐阜県」は、『林道』で、「長野県と静岡県」は、『県道』でつながっている。つまり、車両通行可能である。「埼玉県と栃木県」に至っては、渡良瀬遊水地に架かる自転車・歩行者道路でつながっている。つながってはいるが、確かに『国道』ではない。残りの3箇所は、「群馬県と福島県」、「長野県と埼玉県」、そして、「富山県と長野県」は、所謂、我々が認識する『道路』では結ばれていない。日本には、国道として「階段国道」もあれば、「海上国道」もある。それにしても、思い込みは恐ろしい。念には念を入れて、調査する事の大切さを改めて学んだ。