「まさか!-②-」2023 2.6
「まさか!-②-」
2023 2.6

「まさか!-②-」
2023 2.6

 県境の町のある飲食店に、ボチボチ通っていた。地元紙でも「ウマイ!」と評判の店で、6時には満席となる店であった。それ故、行く時は5時のオープンを目掛け入店し、カウンター席で、テーブル席に背中を向けて、バレないように飲んで、食べていた。その日もいつものように、5時にカウンター席に座った。暫くして、背後に強烈なオーラを感じて、振り返ると「あの方」がおられた。プライベートのようなので、(その店で公式の晩餐会が催されるとは考えにくいが...)挨拶だけはさせて頂いた。頭の中で、「何故、この店に?」、「店の人は、他のお客さんは気付いているのか?」疑問がグルグルと回っていた。

 それから、数か月後、訳あって「あの方」に挨拶に出向いた。訪問の目的とお願いを述べた。その後、「あの店」の話題になった。不思議そうに(?)、愉しむようにこう述べられた。「どういう訳か、『鉄板の上に換気扇が付いた!』、『店の内装が変わった!』、『時折、他のお客さんが突然立ち上がり、自分の方にお辞儀をしている!』」等話された。そりゃそうだわな。

 先日、「あの方」とお会いする機会があった。その日も、その店に行く予定だという。「今日行ったら21週連続です!」と娘さんが言われた。ちなみに、その店の定休日は火曜日だが、肉が品切れとなれば、月曜日も休日になる事もある。