「to be or not to be?」2022 12.9
「to be or not to be?」2022 12.9

「to be or not to be?」2022 12.9

 昨年のお正月、進学で故郷を離れる甥っ子に、お年玉をあげて、恩着せがましく、講釈をたれた。「これからの人生で、右に行くべきか? 左に行くべきか?悩む時がある。そうなったら迷わず、難しい道を選べ! 逃げてはいけない! 20代、30代の失敗は命取りにならない!」と。「まあ、おじさんは、50代半ばだから、楽な方を選ぶか、逃げるけどね!」と加えておいた。私も、職業人としてボチボチ最終コーナーに差し掛かった年齢だが、今日まで勝算の薄い無謀な「一か八か」の戦いを挑み続けた気がする。10代では、「仮面浪人をしての大学受験」、20代では、「3月30日に就職内定を断った事」、30代では、「現職の県議会議長を相手に選挙戦を挑んだ事」、40代では、「雇用、年金、医療に問題意識を持ち、4度、社会保険労務士の試験に立ち向かった事」、そして、50代では「・・・」。 おかげ様で今でも生きている。生意気さを失わず、世の中の理不尽に立ち向かっている。おかげ様でありがたい事だ。

 挑んできた57年間だったが、逃げてきた分野も当然ある。私は取扱説明書・トリセツが読めない。だから、未だにテレビの録画をした事がない。メールが来たら、早々に折り返しの電話をする。昨年までガラケーであった。ツィッターとかラインとかに全く興味が沸かない等、新しい道具・ツールについては、極めて保守的であり、受け入れる気持ちがない。「あれば便利だろう」と思うが、「無くても大丈夫だろう」と思う。つまり、面倒くさがりなのだ。永田町でもSNSの操作は、年下の先輩議員に、「好きにして!」と設定を頼んでいる。そして、心の中で「やっぱり、政治は、face to faceだわな!」と強がっている。我ながら全く弱ったものだ。