衆議院本会議場は、摺り鉢状で、傾斜が掛かり、後列に行く程、高くなっている。つまり、議長席、閣僚席からは議員の顔は重ならずに見える構造になっているようだ。(議長席にも、閣僚席にも座った事がないので、あくまで推測である。)。という事は、後列の議員席からは、前方の議員の後頭部が全て見える事となる。 その日の全ての日程が終わり、赤坂宿舎に帰る途中で、先輩議員にバッタリ会った。その先輩は政務調査会の部会長を務め、1期生のために、勉強会をセットしてくれる、ありがたい先輩であった。「ん?この先輩は、青山宿舎だったはず...」と思いながら挨拶をして別れた。宿舎の部屋で、ビールを飲み始めたところ、その先輩から携帯電話が鳴った。「今、近くの居酒屋で仲間と飲んでいるんですが、よかったら来ませんか?」とのお誘い。勉強会等で、お世話になっており、断る理由はない。駆け付けると、ある会の飲み会だという。会の名前は、「日本を明るくする会」。聞いた事がある。毛髪が脆弱なというか、「ハゲ」の会だという。「もし、良かったら入会しませんか?」とのお誘い。これまた断る理由も、怒る理由もない。むしろ事実であり、現実である。どうやら、先輩方は、本会議場で、熱心に論戦を聴きながら、有望な薄毛の新入会員を物色していたようだ。1期生で私が1番にノミネートされたようだ。参加者の顔触れ(?)、頭触れ(?)を見ると、確かに「日本を明るくする会」である。しかし、「ん?」と思う黒々とした力強い頭髪の人もいる。祖先がハゲの「遺伝枠」や、秋田県の「なまはげ」や北海道の「毛無山」との「地域枠」もあるようだ。全くナンセンスで楽しい。あらゆる機会を情報交換の場にしてしまう自民党はたくましい。