「まさか!」2022 8.3
「まさか!」
2022 8.3

「まさか!」
2022 8.3





 ソクラテス曰く、「私は、知らない事を知っている!」。 「無知の知」ではないが、「自分の能力は、たかが知れている!」と自覚している。それ故に、問題を解決するには、「解決出来る人間をどれだけ知っているか!」、「知恵を出してくれる仲間が、どれだけいるか!」が勝負になってくる。政治は「理」の世界だが、「情」の世界でもある。 所詮、政治は人間がやるものだ。「あんたが言うならわかった!」の世界でもある。綿貫 民輔先生、小渕 優子先生、堂故 茂先生のご縁で、「平成研究会・茂木派」に入会を認めて頂いた。平成研究会は、吉田 茂を源流とし、佐藤 栄作、田中 角栄、竹下 登、橋本 龍太郎、小渕 恵三らの総理大臣を輩出し、戦後日本を創ってきた。昨年、12月9日、派閥の総会に初めて出席した。小渕先生が、後見人よろしく、わざわざ私の前に座られた。小渕先生には、県議会議員の選挙で、何度も、富山に来援頂いた。先代も、早稲田大学雄弁会の大先輩である。 この日は、午後1時から衆議院本会議がセットされており、竹下 亘先生に対する小渕先生の追悼演説が予定されていた。派閥の総会で、小渕先生に、「泣かれんなよ!」と声を掛けていた。追悼演説が始まった。当選同期の竹下先生のエピソードから、竹下総理、小渕官房長官の師弟関係にも触れられた。そして最後に、かつて青木幹雄先生が、竹下元総理の弔辞で読まれた「島根で生まれ、島根で育ち、やがては島根の土となる」と結ばれた。経世会、平成研究会に脈々と流れる「ふるさと」を想う言葉に涙がこぼれた。