「部会・調査会・議員連盟」2021 12.21
「部会・調査会・議員連盟」2021 12.21

「部会・調査会・議員連盟」2021 12.21





 東京永田町の自民党本部の朝は早い。政策を勉強し、意見を戦わせる政務調査会の部会・調査会、そして、議員連盟が7時30分からスタートする。部会は各省庁に対応し、調査会は複数の省庁に跨るものといったところか。選挙区等の様々な要望に応えるため、議員の仕事は「全方位」だが、得意とする分野を持つ事も大切である。党においては、部会長、政調副会長、内閣においては、政務官、副大臣、国会においては、常任委員会理事、委員長といった役職に就く事で影響力を強めていく。当選回数を重ね、役職を昇る事で、一目置かれる存在となる。議員は各々の場において、自らの存在をアピールすべく主張を展開する。発言しなければ、家に帰れない議員もいる。しかし、何でも発言すれば良いものでなく、トンチンカンな発言は、その後の本人の政治活動の致命傷ともなる。発言する者は、「雛壇」の幹部や役所からシビアに査定されている。

初当選直後は、議員会館の郵便受けには、入りきらないほどのペーパーが毎日投げ込まれる。「議員連盟」入会申込書である。議員連盟は正式な機関でなく特定の政策実現を狙ったものから、親睦会、趣味的なものまで幅広く、月額数百円程度の会費が徴収される。議員連盟は公的な組織ではないので、数をカウントする者もいないと思うが、肌感覚では数百あると思う。全てに加入すると会費もバカにならない。私の入会三原則は、(1)断れない人から頼まれた。(2)地元の支援者・団体から入会を勧められた。(3)自分が問題意識を持っている。の3点である。あらゆる機会で勉強・発言する事は大切だが、あくまでも公式ルートは党の政務調査会である。本筋こそ大切。