「当選証書付与式」2021 11.3
「当選証書付与式」
2021 11.3

「当選証書付与式」
2021 11.3

 令和3年11月3日。前月に執行された衆議院議員総選挙の当選証書付与式の日であった。11月3日は、文化の日、国民の祝日であり、休日であるにもかかわらず、県庁の特別室で行われるとの案内を頂いていた。

「休日なのに、わざわざ県庁を開けて、担当の職員が出勤してやるんだー!」と、申し訳ない想いもあった。当日、仲間に運転してもらい県庁へ向かった。41号線を左折し、県庁正面に到着。「ん?」チェーンが掛かっている。警備の人もいない。「まぁ、休日だから、裏口から入れということか?」と思い、電車通りを左折し、松川沿いの県庁裏口に向かった。そこで、「いやいや、違うだろ!、初当選の当選証書をもらうのに、裏口から入っちゃまずいだろ!」と我に返り、再び正面玄関に戻った。ちなみに、裏門もチェーンが掛かっていた。「もしかしたら、場所を間違えたのか?」と案内状を見直した。やっぱり、県庁特別室と書いてある。仕方がないので、県庁に入れない車を降りて、正面の階段を登った。いかにも重厚長大なドアがガッツリと閉じられている。押してみる。ご丁寧にびくともしない。「弱ったなぁー!」と佇んでいると、後ろに人の気配。地元紙の記者であった。彼は県庁内の県政記者クラブでの休日出勤に慣れているのか、閉ざされたドアを押し開け、「ここ開きますよ!」と導いてくれた。私は、何事もなく予定調和で到着したような顔をして、報道陣の前で、選挙管理委員長から当選証書を頂いた。「いやいや、違うだろー!」とも逡巡し、ワクワクした当選証書付与式であった。